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読書diary ロマンス茶房

読んだ本のあらすじと感想を紹介します。ロマンス小説が中心になります。ネタばれがありますのでご注意ください。

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Archive [2006年08月 ] 記事一覧

「真夜中のジャガー」 マリーン・ラブレース LS-277

≪あらすじ≫
 上院議員の娘セーラは、ボランティアとして派遣された小国で、孤児たちとともに革命グループに捕らわれてしまったが、とっさに黒衣をまとい修道女のふりをしたため、命拾いすることができた。監視役のアメリカ人の傭兵は、セーラを気遣ってくれるが、金のためなら何でもする人間だ。信用はできない。一方、監視役の傭兵は、実は政府の秘密組織<オメガ>の捜査員ジェイクで、アメリカ陸軍から盗んだ武器を革命グループに売り渡す密売組織をつぶすため、外国人傭兵として、革命グループの一つに潜入していた。

≪感想≫
 <オメガ>シリーズの第一作にあたりますが、第一作にしては少しインパクトが弱い感じです。45年前に北極海で氷漬けになったパイロットを解凍して蘇生させるという、トンデモ設定の「過去からの旅人」の方を先に発行したのは、そのためでしょうか。

 セーラがボランティアをしているのは、既婚の外交官と不倫スキャンダルを起こし、それで自暴自棄になって飲酒運転をして事故を起こしたためです。服役のかわりにボランティアをするというヤツですね。不倫原則NGのロマンス小説ではこういう場合、相手が既婚者なのを知らなかったというのがお約束ですが、セーラは既婚者なのを知っていて相手が妻と離婚するのを望んでいたようです。その上、飲酒運転をするとは。こういう過去を持つ彼女と、孤児を守ってサバイバルする彼女のギャップがありすぎて、ロマンスにあまり集中できませんでした。

≪シリーズ≫ 政府の秘密組織<オメガ>もの
 「過去からの旅人」    LS-154 捜査員ダイアナ  
 「緋色のターゲット」   LS-194 捜査員ジャック
 「怪盗を愛したら」    LS-198(コミック) 局長ニック、通信部長マッケンジー
   以下の4作は原作では先に発行されたので、過去の話になっています。
 「真夜中のジャガー」   LS-277 捜査員ジェイク
 「荒野のプリンセス」   LS-281 捜査員ネイト
 「買われた天使」     LS-289(コミック) 捜査員デヴィッド
 「ボスのたわむれ」    LS-293 局長アダム、捜査員マギー
  ここから新作となり、「怪盗を愛したら」の続きになります。
 「ダイヤとエメラルド」  LS-335 捜査員ジョーダン
 「深き海をわたり」    D-1195  捜査員デヴリン
 「この海に眠れ」     LS-338(コミック) 捜査員ドルー
 「傷跡にやさしいキスを」 HTP-35(コミック) 捜査員カッター
 「いくつもの夜と昼を」  HP-2  捜査員デイナ
 「キスまでの導火線」   HL-23  捜査員マイク、捜査員ジリアン

≪BOOK DATA≫
 「真夜中のジャガー」 Night of the Jaguar
   マリーン・ラブレース(小池桂) LS-277 2006年2月

「エーゲ海に魅せられて」 ジェニファー・テイラー I-1595

≪あらすじ≫
 結婚式の直前にニーヴは、婚約者に別の女性と駆け落ちされてしまった。意地を張ってハネムーンで行くはずだったクレタ島に一人で行ったが、滞在先のヴィラに見知らぬ男性が入ってきてパニックになった。その男性ニックは、彼女を自分のために用意された娼婦だと誤解しているらしい。誤解は解けたが、ニックは自分がそのヴィラを借りているのだから、彼女に出て行くように求めてきた。意地でも出て行きたくないニーヴは、ニックと口論になった。そこに電話をかけてきたニックの従兄弟はニーヴをニックの恋人だと誤解し、ニックの様子を見に行くつもりだったが、邪魔したくないので行かないと告げた。ニックは従兄弟に来て欲しくないので、仕方なくニーヴと一緒にヴィラに滞在することにした。

≪感想≫
 「エーゲ海に魅せられて」という邦題は詐欺ですね。「エーゲ海の危険」とか「エーゲ海の災難」のほうが合っているような気がします。美しい海の描写はほとんどない上、ニックは溺れそうになり、、ニーヴは日焼けしてひどいことになるというマイナス描写しかありませんでした。そして、ヤマアラシ状態のとげとげしい会話ばかりが続いて、読んでいてあまりいい気持ちがしませんでした。二人ともひどく心が傷ついている状態なので、仕方ないのかとも思いますが。また、ニックは何かするときに、何も言わずにいきなり行動するという傾向があり、事態を更に悪化させています。
 
 ニックが彼女を娼婦だと誤解した時、「僕も前に頼んだことがあって、そのときは楽しませてもらった」などと言っていますが、えっ、買ったことあるんですか?

≪BOOK DATA≫
 「エーゲ海に魅せられて」 Love is a Risk 
   ジェニファー・テイラー(翔野祐梨) I-1595 2003年3月

「光の指で触れよ」(すばらしい新世界II) 池澤夏樹 読売新聞連載小説

≪あらすじ≫ 2005年7月16日~2006年8月18日 連載 <単行本発売中>  <2011年1月文庫化>  
 大企業で風力発電の開発に携る林太郎は、会社の後輩で恩師の娘美緒とパーティーの帰りに一緒に飲みに行き、思いを告白される。妻がいるから、と断った林太郎に、美緒は「私がいることを忘れないでください」と言ってその場は引き下がった。そして3年後、林太郎と美緒を含めて4人で地方の風車を視察に行くことになったが、他の二人が急用で行けなくなり、林太郎と美緒のみが行くことになった。二人で風車を見ていたところ、急な雷雨に襲われ二人で車に駆け込んで、そのまま関係を持ってしまった。不倫関係が続いて数ヵ月後、林太郎の妻アユミに二人の関係が発覚し、ろくに口をきいてくれなくなった妻にいたたまれなくなった林太郎は、家を出て美緒の部屋に転がり込んだ。だが数日後、ショックを受けゾンビ状態のような林太郎に耐えられなくなった美緒は、彼に奥さんの所に帰るように言った。林太郎が帰宅すると、「わたしたちの結婚を停止しましょう」という置手紙を残し、アユミは娘の可南子とともに家からいなくなっていた。アユミと可南子は友人を頼り、まずオランダへ、次にフランスのエコドルプという農業コミュニティに行き、新たな自分を模索しようとしていった。(補足。娘・可南子は保育園児。他に寮生活をしている高校生の息子・森介がいる)

 (注)これは連載終了時のあらすじと感想です。単行本では削除された部分についての感想が含まれています。単行本についての感想はコチラです。

≪感想≫ 超ネタばれです。ご注意ください。
 こういうあらすじの書き方だと、三角関係が話のメインのようですが、実はアユミが体験するスピリチュアルなものとか、農業、コミュニティなどがストーリーのかなりの部分を占めています。どちらかと言うと私にはあまり共感しにくい世界で、特にスピリチュアルなものは違和感が強く、感想も書きにくい感じです。
 というわけで、小説全体の感想というよりも、ロマンス小説を読む観点から見てみたいと思います。なお、図書館で時々まとめて読んでいたため、うろ覚えですので、小説からの引用部分は間違っている可能性があります。

 ロマンス小説というのは原則として不倫はNGなので、こういう不倫話はある意味新鮮でした。夫が浮気したら自分だったらどうするか、答えの出るものではありませんが、いろいろ考えさせられました。

 以下の部分は未読の方は読まないでください 

 二人とも理系の技術者なのに障害対策(妻にバレたらどうなる、どうする)を全然考えていなかったふしがあります。「何かを失ってもいいと一瞬思った」と後で林太郎が述懐していますが、一瞬だけ? 先のことは考えられなくなるほどの思いだったと言われればそれまでですが。
 美緒が林太郎を部屋から追い出した時、読者的には、<美緒は林太郎が辛い時に支えになってはくれない、美緒は自分が望む姿の林太郎しか受け入れられない>、つまり結婚するには向いていない存在だとはっきりわかるのですが、林太郎には恋愛フィルターがかかっていて、その時は美緒が身を引いたというふうに考えています。

 その後、二人は会うのを一年近く止めていましたが、アユミが帰ってくる様子がないので、美緒がクリスマスに林太郎を食事に誘って、元のような仲に戻れないかと言ってきます。結局、今だけの関係だという覚悟があるなら、と林太郎が釘をさして関係を再開します。これはちょっとひどいですよね。まるで美緒を一時の情事の相手にするような扱いです。美緒もこんな扱いに甘んじてしまうのはどうかと思いますが、それだけ林太郎との仲を再開したいという気持ちが強かったのでしょう。でも、後で別れ話になった時、そんなことを言っていたわね、のような感想だったので、真剣には受け止めていなかったのでしょうか。後で林太郎は、ここで美緒とよりを戻したことを判断ミスだったと言っています。それは、美緒に空しい期待(結婚)を持たせて、一層苦しめてしまったことに対してでしょうか。それともアユミを更に裏切ってしまったことに対してでしょうか。
 このころ、林太郎は美緒と一緒になるつもりはない、という気持ちになっています。でも「人間は誠心誠意二人を愛することができる」などとも考えています。「愛する」のほうはまあいいとして、「誠心誠意」というのはどうでしょう。二人の女性の方からすると不誠実の極みではないでしょうか。それとも行動は不誠実かもしれないが、愛するという気持ちは誠心誠意なのだということなのでしょうか。
 こうやってエピソードを書いていくと、美緒が悪女のような印象を与えてしまったかもしれませんが、決してそうではありません。林太郎に対する思いは真剣で純粋です。ただ、自分の思いが優先しているような気がします。林太郎の会社での立場とか(二人の仲は社内に知れ渡った)、妻と離婚した時の経済的損失や、子供と離れる苦痛を考えていないようです。もっとも林太郎も美緒の立場を考えていないので、どっちもどっちですが。

 農業に興味を持つようになった林太郎は会社を辞めて、農業を始める決意をします。美緒はそういう林太郎を受け入れることができず、美緒の方から別れます。これは捨てられた訳ではない、別れは自分の選択だと美緒に思わせることができて、林太郎が意図してのことではないと思いますがなかなか良い方法だったような気がしました。林太郎は農業を一緒にやらないかと言って、アユミに帰ってきて欲しいと<説得>するわけですが、途中まで<誠意を尽くして妻を説得したが、帰ってこなかった>という言い訳のための説得かと思いました。まるで、アユミが絶対断るような、わざと神経を逆撫でするような言い方をしていたからです。たとえば、アユミが、「彼女は畑に来ないの?」と聞いた時に、「彼女と一緒にやるつもりはない」とか「君と農業をやりたいんだ」とか言えばいいのに、「彼女は根っからの工学の子だから」と彼女の方の事情を先に言ってしまった所です。アユミの解釈を推定すると・・・
 解釈1 美緒を農業に誘ったが、断られた。それだと、美緒が林太郎を見捨てた、または美緒が自分の事しか考えていないという印象を与えるので、美緒にもやむを得ない事情があったと説明してかばった。→美緒が第一選択。美緒をまだ愛している
 解釈2 美緒を農業に誘わなかった。これは美緒の事情に配慮したためである。→美緒をまだ愛している

というわけで、どっちにしろ致命的な発言になってしまいます。また、謝罪もしないし、反省の言葉もないし、もう浮気しないと誓約する訳でもない。それどころか彼女とのことは後悔していないと、言ってしまったりと、どこが<説得>なんだと言いたくなります。後で必死だったと回想していますが、どこが?

 読んでいても理由がよくわからなかったのですが、結局アユミは林太郎の所に帰って、復縁します。そこでも林太郎は「ぼくは本当に君に謝っただろうか」などと言いますが、謝っていません! こう言うからにはここでちゃんと謝るのかと思うと、結局謝っていないし、何をやっているのか。そして、最後の締めの感想が「ひょっとしたらおれはものすごく運のいい男かもしれない」って、そんな能天気な・・・ダメだこりゃ。
今まで、悩んだり苦しんだりしていたのは一体どこへ・・・美緒にまだ未練があるみたいだったし・・・ アユミさん、復縁はいいけど、もっと締め上げなきゃダメだったね。

≪関連作≫
 「光の指で触れよ」の数年前、アユミが可南子を妊娠したころの話 恋愛話ではありません
すばらしい新世界 すばらしい新世界
池澤 夏樹 (2003/10)
中央公論新社

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≪BOOK DATA≫
2011年1月文庫化 中公文庫 636P 900円
 
光の指で触れよ (中公文庫)光の指で触れよ (中公文庫)
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「人魚のプロポーズ」(海の都の伝説III) サンドラ・ポール L-1056

≪あらすじ≫
 ベスは架空の生物を探す病身の父に付き添い、航海を続けていた。ある日、何かの生物が捕獲され、ベスはそれが何かを確かめようと、船倉にある巨大な水槽をのぞき込んだ。するとそこには、上半身が男性で、下半身が魚の、金色のうろこをきらめかせた人魚がいた。人魚を捕らえた父の部下は、人魚には知性がないというが、ベスにはそうは思えない。人魚に食べ物を運び、声をかけ続けていると、人魚はベスに話しかけてきた。その人魚シーゲルは、海底都市パシフィカの出身で、幼時に国を離れ、放浪していたという。彼は、三人の姉妹と再会し、故郷に戻らなければならないし、このままでは見世物にされてしまうので、脱出しなければならないのだ。シーゲルは、ベスが助けを求めるしぐさをしたために、それに応じて船に近づいたところを捕らえられたのだから、責任をとって逃がしてくれるように求めてきた。シーゲルの3人の姉妹は、人魚と人間の姿に相互に自由に変身できるが、彼は陸に上がって尻尾をなくしたら、二度と人魚の姿に戻れないタイプの人魚なので、彼を逃がすのは難しかった。

≪感想≫ ネタばれです
 この作品は捕らわれたヒーローとそれを助けるヒロインという、先に紹介したLS-130「愛はワイルドに」に似た設定の作品です。ただ半分読むまでヒーローの正体がわからない「愛はワイルドに」と違って、本作は最初からヒーローの正体がわかっています。

 シーゲルは逃亡のため、人魚の姿を捨てる決心をするのですが、その選択の重さが胸に沁みます。が、人魚の姿では肉体的に人間とは愛し合えないのかもしれません。人魚同士の場合はどうするんでしょう。表紙の写真はヒーローの下半身は足のように見えますが、尻尾に見えなくもありません。 

≪シリーズ≫ 海の都の伝説
 1.「海から来たプリンセス」 カーラ・キャシディ  L-1045 第三or四子フィービ
 2.「恋するマーメイド」   メリッサ・マクローン L-1051 第三or四子ケイラ
 3.「人魚のプロポーズ」   サンドラ・ポール   L-1056 第二子シーゲル
 4.「人魚姫のためらい」   リリアン・ダーシー  L-1058 第一子タラサ
  「夢で逢えたら」(「ロマンス日和」に収録) カーラ・キャシディ L-1170

≪BOOK DATA≫
人魚のプロポーズ 人魚のプロポーズ
サンドラ・ポール、高田 映実 他 (2003/08)
ハーレクイン
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 「人魚のプロポーズ」(海の都の伝説III) Caught by Surprise
   サンドラ・ポール(高田映実) L-1056 2003年8月

「夢の恋人」 キャサリン・ガーベラ D-928

≪あらすじ≫
 カミはイベント・コディネーターとして、プライス社の記念イベントの企画を進めていた。プライス社は、テレビの放送局などを所有する通信事業の巨大複合企業で、このイベントを成功させれば、将来への布石になる。カミは、警備担当の重役デュークと協力して、企画を進行させていった。最初は主導権争いでいさかいが続いたが、次第に彼の仕事の進め方や時折見せる優しさに、カミは心惹かれていった。デュークもカミの魅力に抵抗できなくなっていった。だが、デュークは孤児として育った過去の経験から、自分を人を愛することができない人間だと思っていた。

≪感想≫
 デュークはカミを見るたびに、肉体的に興奮するのですが、そんなシーンが数え切れないほどあって、そんなことがあるのかとあきれてしまいました。普通はどうなんでしょう。誰にも聞けませんが。
 二人のロマンスは、美人の姉と比べられ続けて自分に自信が持てないカミと、生い立ちのせいで人を愛せないと思い込んでいるデュークが、お互いに変わっていくというもので、なかなか良かったと思います。

 デュークは4年ほど日本に住んでいたという設定で、面白い描写がありました。彼は、部屋に日本刀のレプリカや屏風を飾っています。そして、何年か日本の野球に我慢したという感想を持っています。日本で殺し屋の若造から上司を救った経験もあります。でも、日本に普通のビジネスマンを狙う殺し屋なんていないような気もします。
 
≪BOOK DATA≫
 「夢の恋人」 Overnight Cinderella
  キャサリン・ガーベラ(庭植奈穂子) D-928 2002年2月

「恋するクリスマス」 ジェシカ・スティール R-1824(K-113)

≪あらすじ≫
 ジャーメインがアッシュと付き合い始めて3ヶ月がたった。仕事でスコットランドに行ったアッシュから2週間ぶりに電話があったが、彼の様子がどうも変だった。それもそのはず、出張していたというのは真っ赤な嘘で、ジャーメインの姉エドウィナと一緒に、彼の兄ルーカスの屋敷で休暇を過ごしていたというのだ。ジャーメインはこれまで美しい姉エドウィナに何度も恋人を奪われてきたのだが、またしても裏切られるとは。あきれ果てたジャーメインに、アッシュは怪我をしたエドウィナの世話をしに来て欲しいと懇願してきた。きっと姉は、アッシュから裕福なルーカスに乗り換えるつもりで、仮病を使って屋敷にとどまろうとしているに違いない。そう考えたジャーメインは、アッシュの話を断ったが、ルーカスが彼女のもとを訪れ、脅すようにして屋敷に来るように迫ったため、仕方なく彼の屋敷へと向かった。

≪感想≫
 エドウィナは悪役ですが、ジャーメインを陥れたり中傷したりはしないため、悪役ぶりを安心して楽しめました。でも、男ってそんなに簡単にうわべだけの魅力に騙されてしまうものなんでしょうか。

 賢明でいい人がヒーロー、ヒロインをつとめる作品は、読んでいて気持ちがいいですね。

≪コミック≫
 「恋するクリスマス」
   ジェシカ・スティール/三浦浩子 ハーレクインコミックス・キララ 2010年12月

≪再版≫
 「恋するクリスマス」 A Suitable Husband
   ジェシカ・スティール(水間朋) K-113 2012年12月

≪BOOK DATA≫
 「恋するクリスマス」 A Suitable Husband
   ジェシカ・スティール(水間朋) R-1824 2002年11月

「偽りの妻」 リンゼイ・アームストロング I-1549

≪あらすじ≫
 フルールは南の島のリゾートにあるレストランに三ヶ月間個人秘書兼雑用係として勤めることになった。レストランのオーナー兼シェフのブリンは、最初からフルールに対して喧嘩腰で、失礼な発言を繰り返した。フルールが美しすぎるので、男を惑わし破滅への道を歩むというのだ。

≪感想≫
 ブリンがとにかく最低です。フルールを外見で決め付けて、仕事で辛く当たったり嫌味を言ったりします。夫や恋人としてははもちろん、友人や知人としても付き合いたくない人間です。もっとも辛く当たるのはフルールに対してだけで、他の人には普通に接しているのですが。これは、フルールに肉体的に惹かれているのを認めたくなくて、美しすぎるフルールが悪いと責任転嫁しているようです。
 それから、ブリンは元ジャーナリストという設定ですが、本当にジャーナリスト?と思いました。フルールに対して最初に持った偏見を、状況が変わってもずっと持ち続けたり、外見で決め付けて本質を見ようとしなかったりと、明らかにジャーナリストとしては失格としか言えません。

 フルールの父親もちょっとひどい。フルールが、3,4歳のころ妻以外の女性を愛し、それでずっと夫婦仲が悪くて、それがフルールに悪影響を与えていたのに気付いていながら何もしなかった。それなのに、今さら偉そうにアドバイスしたり、「ようやく目が覚めて、かつて愛し、結婚までした女性を見直せるようになった」なんて白々しく言ったりと、何様かという感じです。今現在は、フルールのことを本当に愛し、心配しているのは、わかるんですが。

 話の中に出てくる物の名前でわからないものが結構あって???でした。 ラプラプってどんな服? パヴロヴァというデザートをババロアと読み間違って、何でオーブンから出すの? となってしまいました。

≪コミック≫
 「偽りの妻」
  瀧川イヴ/リンゼイ・アームストロング 宙出版 2005年6月

≪BOOK DATA≫
 「偽りの妻」 Wife in the Making
   リンゼイ・アームストロング(青山有未) I-1549 2002年8月

「伯爵家の血筋」 ケイ・ソープ R-1816

≪あらすじ≫
 ジーナは15歳の時、母とイタリア人男性との結婚許可証を見付け、実父の存在を知った。母と実父は大学在学中に密かに結婚したが、妊娠したためイタリアの実家にそれを知らせに行く途中、実父は事故死し、母はジーナが生まれる前に、今の父と結婚したという。25歳になったジーナは、実父のことを知りたくてイタリアを訪れた。そこでジーナは自動車事故に巻き込まれ、事故の相手方の兄ルチウス・カランデンテと出会った。ルチウスは伯爵家の当主で、ジーナの実父と同じ苗字だった。ジーナは彼に惹かれるが、近親者である可能性を考えると、彼への気持ちを抑えるしかなかった。

≪感想≫
 ジーナが最初から、カランデンテ家の実父の縁者を探しに来た、と言えば何の問題もなかったのに、とは思いますが、それではロマンスにならないですね。ルチウスはジーナを最初は遊びの相手と考えていて、後で事実(本来はジーナが伯爵家の後継者・ジーナは処女だった)がわかると、自分の信義を守るために、手のひらを返したように結婚を申し込むというのは、どうかと思います。もっともジーナも倒産しそうになった義父の会社を救うために、<自分たちの絆の深さ>を理由にルチウスに出資を申し込むので、どっちもどっちかもしれません。
 ハーレクイン・ロマンスにしてはHOTなシーンが多いですね。そして、結婚後の親族関係のゴタゴタが妙にリアルですが、夫母(いい人)、夫妹1夫妻、夫妹2と同居って、イタリアの大家族というのは日本以上に大変そうです。

≪再録≫
 年上と恋に落ち「伯爵家の血筋」 The Italian Match
   ケイ・ソープ(春野ひろこ) HR-230 2009年6月
伯爵家の血筋―年上と恋に落ち (ハーレクイン・リクエスト)伯爵家の血筋―年上と恋に落ち (ハーレクイン・リクエスト)
(2009/06)
ケイ ソープ

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≪BOOK DATA≫
 「伯爵家の血筋」 The Italian Match
  ケイ・ソープ(春野ひろこ) R-1816 2002年10月

「プリンセスの挑戦(デュモン家の恋人IV)」 リアン・バンクス D-1077(P-365)

≪あらすじ≫
 フランス海岸沖のマルソーという島国の王女ミシュリーナは、アメリカに渡って子供の頃に行方不明になった兄を捜し出し、役立たずのプリンセスではないことを証明しようとした。変装し、偽造パスポートでアメリカに渡ることには成功したが、運転するトラックが牧場の納屋に突っ込み、立ち往生してしまった。牧場主のジャレッドが求めた納屋の修理代は、隠密行動中の彼女にはすぐに用意できない金額だった。ジャレッドは、修理代の代わりに家政婦として働くように求めてきた。

≪感想≫
 こういうシリーズものでは、脇役で登場した時は常識的な人物だったのに、自分が主人公になったとたん、変な行動をとることが多いようです。でも、本作のミシュリーナは、前作ではわがままな印象があったのですが、本作ではそんなことはなく、実行力も思いやりもある人物になっています。
 二人のロマンスは、ほどよく焦らしつつ、一直線という感じでなかなか良かったと思います。しかし、フェンシングをしながら恋を語るというのも、どうなんでしょう。ムードが違いすぎるような気がしますが。
 ところで、行方不明の兄は行方不明のままで、兄と目される人物についても宙ぶらりんで決着がついていません。次作がないと変ですが、今のところないようです。

≪シリーズ≫ デュモン家の恋人
 1 「プリンスの求婚」  SB-5(P-363)   第五王子アレクサンダー
 2 「プリンスの愛人」  D-1069(P-363) 第一王子ミッシェル皇太子
 3 「プリンスの提案」  D-1073(P-365) 第四王子ニコラ
 4 「プリンセスの挑戦」 D-1077(P-365) 末妹ミシュリーナ王女

≪再版≫
 「デュモン家の恋人」(2) P-365 2010年2月
  「プリンスの提案」  リアン・バンクス(佐藤利恵)
  「プリンセスの挑戦」 リアン・バンクス(三浦万里)

≪BOOK DATA≫
 「プリンセスの挑戦(デュモン家の恋人IV)」 Princess in His Bed
   リアン・バンクス(三浦万里) D-1077 2005年4月

「消えたシーク」 ゲイル・デントン D-968

≪あらすじ≫
 警備会社のエレンは、捜していた男をナイトクラブで見つけた。それは、アラブのカリーフという国のシークで、ラシード、通称ルディという男だった。彼女の任務は、ボディガードの目を盗んで逃げだした彼を、事を荒立てず安全にホテルに連れ帰ることだった。カリーフの王族はテロリストに狙われているのだ。ルディに接近したエレンは、誘惑するふりをして、ホテルに彼を連れ戻した。まんまとしてやられたルディは、エレンに仕返しをたくらんだ。

≪感想≫
 シークものです。ルディは、最初は傲慢で強引ですが、途中から腰砕けになって、肝腎なところで逃げ出してしまうという、シークにあるまじき行動に出ます。シークとしての義務とか、エレンを巻き添えにしたくないという気持ちはわかりますが、自分で道を切り開いてほしかったと思います。

≪コミック≫
 「消えたシーク」 
   そねはらすみこ/ゲイル・デントン 宙出版 2007年6月
 

≪再録≫
 「魅惑のシーク」 HR-148 2007年8月
  「消えたシーク」  ゲイル・デントン  D-968 
  「砂漠に降りた天使」 ステファニー・ハワード R-1442

≪BOOK DATA≫
 「消えたシーク」 Hide-and-Sheikh
   ゲイル・デントン(北岡ゆきの) D-968 2002年12月

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