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読書diary ロマンス茶房

読んだ本のあらすじと感想を紹介します。ロマンス小説が中心になります。ネタばれがありますのでご注意ください。

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Archive [2008年02月 ] 記事一覧

「曇り時々ラテ」 ジェイン・アン・クレンツ 二見文庫

≪あらすじ≫
 演劇一家の中で一人変り種のデズデモーナは、小さなケータリング会社を経営していた。彼女はITセキュリティ企業の若き社長スタークの結婚披露宴のケータリングを担当することになったが、式に花嫁は現れなかった。なんと彼が結婚式当日に花嫁に逃げられるのは、今回が二度目なのだ。スタークの会社が開催するパーティーの接待役をつとめることになっていた新妻がいなくなったため、デズデモーナの会社が接待業務を請け負うことになった。それをきっかけに親しくなる二人だったが、産業スパイ事件、果ては殺人事件までが次々と起こり、巻き込まれていくのだった。

≪感想≫
 スタークは、作中で何度も「オタク」と評されていますが、少々言葉通りにものごとを厳密に受け取りすぎる傾向はあるものの、別にオタクというほどでなくコンピュータの専門家であるというだけです。
 デズデモーナの周囲にいる人物がひと癖もふた癖もあって、それが本作の魅力でもあります。

 「曇り時々ラテ」という邦題が意味不明です。原題の「TRUST ME」の方は、登場人物の言葉として何度も出てくるので、納得できる題名です。

≪コミック≫
 「曇り時々ラテ」 エメラルドコミックス ロマンスコミックス
   橋本多佳子/ジェイン・アン・クレンツ 宙出版 2013年7月
曇り時々ラテ (エメラルドコミックス ロマンスコミックス)曇り時々ラテ (エメラルドコミックス ロマンスコミックス)
(2013/07/11)
ジェイン・アン・クレンツ

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≪BOOK DATA≫
 「曇り時々ラテ」 TRUST ME
   ジェイン・アン・クレンツ(中村三千恵) 二見文庫 2002年12月 
曇り時々ラテ (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)曇り時々ラテ (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)
(2002/11)
ジェイン・アン クレンツ

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「この夜が明けるまでに」(孤高の鷲) ゲイル・ウィルソン LS-321

≪あらすじ≫
 <フェニックス結社>のエージェントであるニックは、突然の父の自殺の報に衝撃を受けた。調べてみると、父は自殺の二日後にFBIの捜査官と会う約束になっており、さらにその捜査官自身が父と会う予定の日に心臓発作で急死していた。不審を感じたニックは、父の残したメモをてがかりに、父の戦友だった男のもとを訪れたが、その男も直前に交通事故死していた。ニックはその男の娘カーラに事情を話し、一緒に調査をしたいと提案した。だがその矢先、二人は何者かに襲撃された。

≪感想≫
 行く先々で襲撃され、姿の見えない敵の影が不気味です。ただいつも後手後手に回るのでもどかしい感じがします。

≪シリーズ≫ 孤高の鷲
 1. 「復讐の鐘が鳴るとき」  LS-234
 2. 「親密な他人」      LS-238
 3. 「薔薇の迷宮」      LS-242
 4. 「暗闇のレディ」     LS-265
 5. 「夜は永遠に」      LS-269
 6. 「消された一夜」     LS-273
  「甘美な報復」      LS-284
  「さまよえる令嬢」    LS-288
   「幻を愛した夜」     LS-292
  「この夜が明けるまでに」 LS-321
   「消せない傷を抱いて」 LS-324

≪BOOK DATA≫
 「この夜が明けるまでに」(孤高の鷲) Rules of Engagement
   ゲイル・ウィルソン(西江璃子) LS-321 2007年3月

「光の指で触れよ」 池澤夏樹 中央公論新社(中公文庫) その2

連載終了から約1年5ヶ月たってやっと「光の指で触れよ」の単行本が発売されました。連載終了時のあらすじと感想はコチラです。完全なネタバレになっていますのでご注意ください。
 単行本だけを読んで新聞連載を読んでいない方には、連載終了時に書いた前回の感想を見て???だったのではないでしょうか?前回の感想で私が突っ込みを入れたところが、単行本ではかなり消え失せてしまっています。がっくり 感想としてかなりマヌケなものになってしまいました。涙 消えた部分はこちら → jump (ネタバレです) 
 単行本では、登場人物の心情を描写した部分がかなり減りました。そのため農業、自然回帰、コミュニティ、スピリチュアル、シュタイナー教育の啓蒙書を読んでいるような気がしました。



以下の部分は超ネタバレです。未読の方は読まないでください。

 改稿された主なところは、以下の部分と思われます。
1.エコドルプ最後の夜にアユミが若い男と一夜を共にした部分がなくなった。
2.林太郎と美緒の仲が再開するのがクリスマスから6月に変わって早まった。
3.林太郎と美緒の仲が再開した後、行き違いが多くなったという記述が加わった。
4.林太郎から美緒への気持ちを記述した部分、林太郎とアユミが自分と相手の気持ちを分析した部分、発覚後林太郎が後悔し苦しんでいる部分がかなり減った。

2.については、理由がよくわかりません。いったん別れてから一年も待つのは無理があるからでしょうか?クリスマス設定の方が、ムードがあったような気がします。またクリスマスだと再開まで時間があったぶん、終わったはずの関係が再燃した意外性と再開するかしないかの緊迫感が大きかったのですが、それが小さくなりました。しかし、それこそが作者の意図で、作品の恋愛度を低めようとしたのかもしれません。
 また、それまで林太郎視点でずっと美緒が描かれていたので、美緒が報われない許されない恋に苦しんでいるという印象がありましたが、ここで初めて美緒視点が描かれ、あれイメージが違う、美緒は自分のことしか考えていないじゃないかという意外性がありました。しかし再開が早くなり描写も減ったのでその意外性もなくなりました。
 また、寒い時期という設定だったので、再開の話し合いの後二人ででも一人ででも寒い部屋に戻りたくないという理由で、暖房を切らずに家から出かけた、という記述があったのですが、当然ながらそれもなくなりました。さらに、最後の方で林太郎が農業の資料を会社でコピーしたという記述があったのですが、「会社で」の部分がなくなっていました。どちらも美緒と林太郎のモラルのレベルをさりげなく表していて、スゴイなあと思っていたのですが。

3.については、それを追加することによって林太郎が美緒に未練を残している印象がなくなったと思います。

4.については、たくさんの記述が削除されて、林太郎の気持ちが恋愛というよりも流されて又は遊びのような印象になってしまったと思います。後悔や苦悩の描写も減り、いっそうひどい態度に感じられます。たとえて言うと、連載は不倫の余韻が残り別れても未練たっぷりの状態を描き、単行本は別れてから時間がたって熱病から回復してすっかり醒めた状態を描いたかのようです。自業自得とはいえ、なんだか美緒がかわいそうになりました。



 美緒が幼い頃からの小さなエピソードを寝物語で一つずつ語る、という記述があって、美緒の子供っぽさをうまく表しているなあと思ったのですが、それもなくなっていました。美緒を27,8歳くらいかと思い込んでいましたが、少なくとも32歳以上のようです。

 408ページの何年も会っていないという養父は、前の方で死んだと書いてあったはずですが、養父≠継父で別人なのでしょうか?説明から判断すると同一人物のようですが。

 結局、不倫の恋は単なるきっかけで、いかに農業に心が移ったかがテーマだと思われます。そのため、農業部分の比重が大きくなり、恋愛部分が小さくなったのでしょうか?つまり、ロマンス小説を読む観点で本作を読んだのが、間違っていたようです。


 前回の感想で引用した部分で、単行本で消えてしまったところ

 >ろくに口をきいてくれなくなった妻に
 >その時は美緒が身を引いたというふうに考えています。
 >後で林太郎は、ここで美緒とよりを戻したことを判断ミスだったと言っています。
 >「人間は誠心誠意二人を愛することができる」などとも考えています。
 >林太郎は「ぼくは本当に君に謝っただろうか」などと言いますが、
 >後で必死だったと回想していますが、 
 >最後の締めの感想が「ひょっとしたらおれはものすごく運のいい男かもしれない」

≪BOOK DATA≫
2011年1月文庫化 中公文庫 636P 900円
光の指で触れよ (中公文庫)光の指で触れよ (中公文庫)
(2011/01/22)
池澤 夏樹

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光の指で触れよ」  池澤夏樹  中央公論新社 528P 2310円 2008年1月発売 送料無料
 

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